「文化財に関する認識が浅かった」 発掘した縄文土器片1000点以上を残土置き場に廃棄 県の文化財指定検討による確認で発覚 西桂町
10/29(火) 19:32配信

山梨県西桂町内の遺跡から出土した1000点以上の縄文時代の土器の破片を町が廃棄していたことが分かりました。

西桂町の教育委員会が廃棄していたのは、西桂町下暮地の「宮の前遺跡」で出土した土器の破片です。

この欠片は1987年の発掘調査で見つかった縄文時代の「釣手土器」の近くから出土したものです。

文化財指定を検討するため今年7月に山梨県の担当者らが町に確認したところ、すでに廃棄されていたことが分かりました。

土器片は1000点以上あったとみられ、コンテナに入れ40年近く倉庫で保管していましたが、今年4月、西桂町内の土木業者の残土置き場に廃棄したということです。

廃棄した理由について町の教育委員会は保管場所が手ぜまになったことや調査報告書が作成されていたためと説明しています。

県の指導で9月に廃棄場所を掘り起こし201個の土器片を回収しました。

町側は「県などに確認せず職員の判断で廃棄し、文化財に関する認識が浅かった」と謝罪し掘り起こしと回収作業を続けることにしています。

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