国内FA権を行使して移籍する可能性があるソフトバンク・甲斐拓也捕手、石川柊太投手について4日、球団幹部が改めて全力で慰留する方針を明らかにした。その上で万が一、甲斐が流出した場合は、他球団でFA宣言した捕手の獲得に乗り出す可能性があることを示した。

 日本シリーズ終戦から一夜明け、球団の動きが具体化してきた。甲斐は権利行使の是非を熟考し、石川は行使を前向きに検討している。球団幹部は「宣言するのは選手の権利だが、全力で残ってもらいたい」と宣言残留も認めつつ、甲斐は今季年俸の2億1000万円、石川も同1億2000万円からの大幅増と複数年の大型契約を提示して、球団側の誠意を見せると明言した。

 一方で、甲斐は常々「現役が終わるまで勉強だし、引退しても勉強。今後、どういう勉強をしたいのかを自分に問いかけたい」と自身の去就について表現している。仮にソフトバンク以外のユニホームで「勉強」することを選択した場合、球団は当然、日本最高峰の正捕手を失うことになる。