薪ストーブが人気だ。移住先として人気の土地などで設置する家庭が増えている。この薪ストーブをめぐり、煙や臭いをめぐっての思わぬご近所トラブルが各地で発生している。苦情を受けた自治体も対応に苦慮しているのが現実で、憧れの「ロハス」な暮らしのはずが一転、お隣さんとの終わりなきバトルになりかねない懸念もある。

 都心までのアクセスが良い東京近郊の、とあるベッドタウン。住民から、近隣に引っ越してきた家の薪ストーブの煙や臭いについての苦情が寄せられたのは昨年冬のことだ。

「窓を開けると臭いが入ってくるし、洗濯物も臭くなる。何回改善を求めても、基準にのっとって設置して使用しているだけで何も違反していない、と聞く耳を持たない」

住民は生活環境を壊されたことに怒りつつ、疲れ切っているようにも見えた。

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