昨季、「3割打者が過去最少5人」と話題になったが、今季はさらに減って3人に。DeNAのタイラー・オースティン(.316)、ヤクルトのドミンゴ・サンタナ(.315)、ソフトバンクの近藤健介(.314)だけとなってしまった。

この現象について、シーズン中から何度も「野球の魅力が損なわれている」と警鐘を鳴らしていたのが『週刊プレイボーイ』本誌おなじみの野球評論家、お股ニキ氏だ。改めて、今季の打低ぶりを総括してもらおう。

「投手のレベルアップやストライクゾーンの拡大など、その要因は複合的ですが、特に今季は『飛ばないボール』の影響が大きかった。私は2021年の半ばあたりから『ボールがどんどん飛ばなくなっている』と指摘してきましたが、それ以前のボールであれば、今季2割9分台の打者は軒並み3割に届いていたはずです」

3割打者が減ったからといって、決して打者のレベルが下がったわけではないのだ。