10年とかいくもんなんやな


　勤務先の学校の男子生徒らにわいせつな行為をし、その様子を撮影・送信させたなどとして、不同意わいせつや性的姿態撮影等処罰法違反、不同意性交などの罪に問われた東京都内の私立中学高校元教師で、男子サッカー部元総監督の吉田拓也被告（30）に対し、東京地裁（矢野直邦裁判長）は5日、懲役10年（求刑懲役12年）とする判決を言い渡した。

　判決などによると、被告は2021年～23年、指導するサッカー部の部員ら4人に陰部などを撮影させて被告のスマートフォンに画像を送信させたり、陰部を触ったりした。

　判決は、被告が4人にわいせつ行為を計14回繰り返し、1人には不同意性交にも及んだことから「常習性が明らかで大きな精神的苦痛を与えた」と指摘。被告がメンバーの最終決定権をもつ総監督だったため被害者は逆らえなかったとして、「立場を悪用した卑劣な犯行だ」と述べた。

　被告側は「性的欲求を満たすためではなかった」と主張したが、被害者の動画などを多数保存していたことから、判決は退けた。（金子和史）
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