産経新聞 2019/11/5 20:21

川崎市・ジャイアンツ球場での秋季練習が最終日を迎えたこの日は、ドラフトを巡る一部球団の不穏な動きに牽制球を投げた。

 「たとえば高校生を獲るときに、『じゃあ何年でポスティングで米国に行かせるから』とか、もしそういうのを契約に入れていたら重罪だよね。(選手側も)『それだったらプロに行こうか』というのがもし起こっているのなら、重罪だよな。日本の野球界に、NPB(日本野球機構)に対して発展というものを思ってやっているのか」

 あくまで「もし」と仮定の形をとったが、メジャー志向の有力なドラフト候補に対し、一定期間を過ぎたらポスティング移籍を認める密約が、交渉権獲得の可能性を高める武器として横行している疑惑を示唆。密約を拒む球団に「指名お断り」を事前通告すれば、ドラフト1位での競合数を絞れるのだ。