施術の際、Aさんはまず「驚いた」という。というのも、このサロンのアーユルヴェーダのオイルマッサージは紙ショーツのみ身につけ、裸の胸を隠さず受けるものだったのだ。

「男性に紙ショーツ一枚の姿を見られるのは恥ずかしいと思いましたが、いざうつ伏せになって施術が始まると、そんなのはどうでもよくなるくらいテクニシャンで、まるで夢うつつの状態になりました。

まず足裏からふくらはぎ、そして太ももから腰回りとマッサージされるうちに、下半身がじんわりと温まって部屋に漂うアロマの香りも心地よく、今思えば半覚醒状態で受けていたと思います」

だが、尾川容疑者の様子がおかしくなってきたのは、マッサージ開始から30分ほど経った頃だという。

「やたらと太ももの内側を執拗にマッサージしてきて、紙ショーツの上から足の付け根部分をサッとかすめるように触れるのです。それも何度も。あれ? なんかおかしい…と思ってるうちに、私も半覚醒状態だったので“あっ…”って変な声が出ちゃったんです」

すると尾川容疑者は「どうしましたか? ショーツは脱いでしまいましょうか?」と耳元でささやいたという。

「そして私がうなずいてもいないのに、そのままスルスルと紙ショーツを脱がされてしまいました。さらにそのまま指を入れられて…。もちろん嫌だったんですけど、隣の部屋の人に騒ぐ声が聞こえるのも嫌だし、なんとなく我慢してしまいました。もう、その後は驚きで頭が真っ白になり、何をされたか覚えていません」