大平正芳も、長女(森田一の妻)に対して口癖のように「女子(おなご)は勉強せんでいい。可愛い女になれ。そして早くお嫁に行きなさい」と語っていたと、大平の長女が『婦人公論』誌上で明かしたのを思い出した。百田の発言を問題視するなら、大平正芳も問題視しないと。
そんな大平正芳を「哲人政治家」だと、ちくま新書『よみがえる田園都市国家 大平正芳、E・ハワード、柳田国男の構想』で礼賛したのが佐藤光旧大阪市大名誉教授。