タカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校の応募資格とされていた「容姿端麗」ということばが、来年度の募集要項から削除されていたことがわかりました。理由について学校は「詳細は控える」としたうえで「時代の変化を踏まえ、よりふさわしい内容になるよう検討を続けてきた」としています。

兵庫県宝塚市にある宝塚音楽学校は、例年、15歳から18歳までの女性およそ40人を募集していて、新入生は2年間、歌やバレエなどのレッスンを受け未来のタカラジェンヌを目指します。

来年度の募集要項は先月発表されましたが、この中で、これまで応募資格として記されていた「容姿端麗」ということばが削除されていたことがわかりました。

具体的には「容姿端麗で、卒業後宝塚歌劇団生徒として舞台人に適する方」というこれまでの記載が「心身ともに健康で、卒業後宝塚歌劇団生として舞台人に適する方」という記載に変更されています。

変更の理由について、宝塚音楽学校は「詳細は控える」としたうえで「時代や環境の変化を踏まえ、よりふさわしい方式や内容となるよう常に検討を続けてきた」としています。

また、来年度の入学試験からは出願手続きの一部をインターネット上でも受け付ける予定で、受験生の負担軽減への見直しも進めるということです。

宝塚音楽学校の入学希望者は、ここ数年、減少傾向にあり、去年、宝塚歌劇団の劇団員が死亡した問題が起きてから初めての入学試験となったことしの倍率は12倍と、2000年以降で最も低くなっていました。