https://shueisha.online/articles/-/252098

『【推しの子】』とは何だったのか?

――まさに連載を終えたタイミングだからこそ考えられることですね。

『【推しの子】』の意義というか、この作品を通して何を表現したいのかは最初から決まっていました。それは「ディスコミュニケーション」。つまり、「人と関わるとは、どういうことなのか」ってことですね。

とくに『【推しの子】』が描いたアイドルとファンの関係性って、自然に反しているような歪な部分がそもそもあると思うんです。そういう扱いが難しい歪なものに対して、健全な心で向き合うにはどうしたらいいのか?
 それを描くことが、つまり「コミュニケーションを描くこと」なのかなと思いました。