くも膜下出血のため9日に87歳で亡くなったジャニーズ事務所のジャニー喜多川(本名喜多川擴=きたがわ・ひろむ)社長の葬儀が、12日に都内で営まれる。ジャニーさんが育てたタレントたちで行う“家族葬”で、CDデビューしている約90人と、ジャニーズJr.のほとんどが参列する。仕事で駆け付けられないタレントも、既にお別れを済ませているという。後日、お別れの会を開く。

 白いコチョウランなど、ジャニーさんが好んだ花が並べられた祭壇には、遺影を囲むように色とりどりのパネルが設置されている。パネルには所属タレントで“長男格”の近藤真彦(54)や、SMAPなど解散したグループを含め、初代ジャニーズから現在のジャニーズJr.のユニットまで歴代の“息子たち”の名前が書かれ、郷ひろみ(63)、田原俊彦(58)の名前も並んだ。遺影は「最も多くのコンサートをプロデュースした人物」などに認定されたギネスブック12年版に掲載されたものと同じ、キャップにサングラス姿の顔写真を使用。10日には会場内でミラーボールが回るように光がきらめく様子も見られた。

 先月18日にジャニーさんが倒れ、1日に会見した嵐の松本潤(35)が「この話で暗くなるのはジャニーも望んでいない」と強調するなど湿っぽさは似合わない。言葉通り、青、赤、緑などカラフルなパネルで彩られた祭壇で明るく“父親”を送り出す会となりそうだ。