“A-ROD”の愛称で親しまれたロドリゲス氏はマリナーズ、レンジャーズ、ヤンキースで活躍。MVP3回、本塁打王5回など数々の功績を残した。現役引退後は野球アナリストとしても活躍。大谷が出場したワールドシリーズでも米放送局「FOX」に出演し、試合後にはトークを展開。東京でおすすめの場所などを聞く場面もあった。

 大谷は今季54本塁打、134打点の2冠に輝いただけでなく、リーグ2位の59盗塁をマーク。史上6人目の「40本塁打-40盗塁」を通過点に、前人未到の「50-50」を打ち立てた。パワーとスピードの融合。大打者の目には、3人のレジェンドが重なって見えたようだ。

「オオタニは唯一無二。ユニコーンだよ。素晴らしい選手を3人集めて、1人にしたような選手だ」とAロッド。そして「投球ではロジャー・クレメンス、打撃ではバリー・ボンズ、走塁ではリッキー・ヘンダーソンのようだ。(普通は)合体させることはできないはずだ。つまり、オオタニはAIみたいなんだよ」。

 クレメンスは通算354勝、歴代最多7回のサイ・ヤング賞を誇る剛腕。ボンズもメジャー通算762本塁打の最多記録保持者で、ヘンダーソンの通算1406盗塁も世界記録となっている。つまりAロッドの目には、大谷が投打走すべてにおいて“最強”と映っているようだ。

 賛辞の言葉はまだまだ終わらない。「メジャーリーグは130年近い歴史があるけど、球界で唯一無二と言えるのはショウヘイ・オオタニとベーブ・ルースだけだ。わかる? 君たちのスーパースターはそういう存在なんだ」。「どれくらい唯一無二だって? 彼がフィールドに立つと、大学生が小学生に混じってプレーしているようだ。なぜなら、彼はその中で一番背が高いし、(脚が)速く、速い球を投げ、遠くに飛ばすからだ」。

 興奮混じりに、そして淀みなく溢れた称賛。「なので、フッ……何度も言うけど、だから彼はAIみたいなんだ。(AIでも)ショウヘイ・オオタニのような選手を作り出すことができるかわからないよ」と、最後は思わず噴き出しながら“ショー”を締めくくった。
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