NPBドラフト会議で指名漏れした清原に対し、独立リーグなど9球団が慶大側にオファーをかけていたものの、この日朝、慶大の堀井哲也監督(62)が各球団に断りの連絡を入れた。

プロ通算525本塁打の清原和博氏(57)の長男として注目を浴びた。中学、高校と野球からは離れ、大学で硬式野球をスタート。にもかかわらず「トップクラスの練習量でした」(堀井監督)という努力を重ね、4年生となった今季はリーグ戦で4番打者に定着するまで成長した。

今秋の東京6大学リーグ戦では早慶戦での1発を含めて3本塁打。バレーボール、アメリカンフットボールの経験者として「日本にもっとマルチスポーツの素晴らしさを広めたい」と抱いていた目標を、自身の活躍でかなえた。

進路についてはプロ志望届を出す前から、日刊スポーツの取材に対し「あらゆる選択肢があると思います」とし、一方で「ちゃんと父親、両親の意見も聞きながら。僕の人生は僕だけのものじゃないですし、そこは自分だけは決めたくはないですね」と家族への思いも口にしていた。