鷲の野手で初のポスティング移籍へ――。24日に東京ドームで行われた国際大会「プレミア12」決勝は、日本代表が台湾に0―4で完敗を喫した。最後は涙をのむ格好となったが、侍ジャパンの快進撃を支えた楽天・辰己涼介外野手(27)の胸には、2025年オフにメジャー移籍する野望が秘められていた。

今回の国際大会に向けて、本人は並々ならぬ思いを抱いていた。大会直前の宮崎合宿中にメジャーへの思いを聞くと「はい。行きます」とキッパリ。「その意気込みで、この大会に臨んでいますから。自分をアピールできたらいいなと思っていますし、悔いのないようにやりたい」と自分を世界にアピールすることも兼ねて日の丸のユニホームに袖を通していた。

 ここまで包み隠さず、ハッキリと口にする選手も珍しいが、単なる思いつきではない。本人によると「この2、3年はずっとアメリカに行く準備をしながら戦ってきた」という。