精神科協力医が面会。協力医意見書では、面接では言語的疎通はまったく不可能である一方、仕草や表情に見られる奇異で唐突な非言語的表出は、依然として精神内界に活発な幻覚妄想体験が生起していることを推測させる。
口から奇妙な音を発するものの、“独語”と言えるような言葉の構造すら失っている。一言で言うなら自閉的世界に没入し、外界との交流をほとんど遮断した状態である。
これまでの経過と面接所見を統合すると、統合失調症に罹患していることは確実である」との所見が示された。