●由佳里・38歳・OL

 当時の私は学校になじめず、放課後は一人でゲームセンターに出入りしていました。当時流行した、「ダンスダンスレボリューション」をするためです。短いスカートを穿いて矢印の指示通りにステップを踏むと、パンツが見えそうで周りから注目されます。

 やがて店長から「うまいね」と声をかけられるようになりました。彼は25歳で、不良たちを怖がらずに叱れる男らしい人。一目惚れして私から、「今度店長さんの家へ遊びに行っていい?」と声をかけたんです。すると「もうすぐ早番終わるから来るか?」と誘われました。

 喜んでついて行くと、一人暮らしにしては整頓されたワンルームマンションへ案内されました。
「君みたいにかわいい子が誘ってくるなんて意外だよ。彼氏いるんだろう?」
「いない…。まだ男の人とつき合ったことないから」
「ってことは…。俺が処女膜破ってあげる運命?」
「お願いしていいの?」

 彼は冗談で言ったのに、私が乗ってきたので驚いた顔をしました。

「でも、逮捕されるのもなあ…。怖いっていうか」
「絶対秘密にするから大丈夫。エンコーじゃないし」

 私の説得にとうとう折れて「じゃあ、やるか?」と笑いました。それからベッドでキスした後、嬉しいことに私がいつも好んで踊っている曲をかけてくれたんです。