太りやすい可能性が高いと指摘されているのは、「NaSSA」のミルタザピン(商品名:リフレックス・レメロン)です。

ミルタザピンはうつや不安の症状に対する効果に優れているものの、同時に、満腹感を生み出すヒスタミンという物質の働きを抑え、5HT2cという受容体の食欲を抑える働きもブロックします。そのため、食欲を増進させてしまうのです。

いずれも、お薬の効果がしっかりしているほど症状が改善されるため、こころの不調の影響で低下していた食欲が戻ってきたり、食べたときのおいしさを感じたりするようになり、食事の摂取量が増えた結果体重増加につながる場合もあるのです。つまりは【抗うつ薬の効果としてうつ症状が改善されることで結果として体重が増加する】治療効果だと言えます。