「梶山答弁」後から日朝首脳会談に至るまでの間、日本共産党は北朝鮮との関係修復に走り、邪魔な日本人拉致事件を日本共産党で一人だけ追及する兵本を除名したが、兵本はそうしたなかにあっても拉致被害者支援の活動を続けていったと評している。阿部は、兵本本人は「拉致は主権侵害、人権侵害の重大犯罪だ。産経も共産党も朝日もない。メディアは、なぜ報道しないんだ」との思いで国会やメディアで扱われていなかった北朝鮮拉致問題を追及する活動を続けたと述べている。阿部によれば、兵本のこの迫力と情熱がやがて被害者家族を動かし、家族会(北朝鮮による拉致被害者家族連絡会)の結成につながったという。