未解決事件
赤報隊事件

兵庫県警の元捜査官は上司から「上からストップかかった」と言われて捜査中止を命令されたと証言している。このため事件への関与の疑いを残したまま統一教会は捜査対象から外された。

当時、朝日新聞社の発行する『朝日新聞』『朝日ジャーナル』が統一教会の「霊感商法」批判を展開しており、これに統一教会側は激しく反発し、当時、統一教会は朝日新聞を批判するビラを駅前で大量に配布するなどしていて、朝日新聞社と統一教会は実質的に戦争状態だったのである。

更に、事件直後に「とういつきょうかいの わるくちをいうやつは みなごろしだ」という脅迫状が朝日新聞東京本社に届いている。この脅迫状には、発砲して使用済みとなった散弾銃の薬莢2個が同封されており、犯行声明ともとれるものであった。同封されていた薬莢は阪神支局で使われたものと同じ米国の大手銃器メーカー、レミントン社製で、口径と散弾のサイズまで阪神支局で使われたものと同じ(口径は12番。散弾は7.5号)であった。消印から東京都渋谷区から投函されたことが判明している。しかも、統一教会本部の所在地は渋谷区松濤である。更に、阪神支局で使われた銃弾がレミントン社製と報道されるよりも前に、薬莢を同封した脅迫状は投函され、朝日新聞社に届いているのである。