ニコロ・マキャヴェッリ著「君主論」とかいうなんG民の必読書

**それでも動く名無し** · 2024/12/18(水) 23:55:51.28

「だがしかし、経験によって私たちの世に見てきたのは、偉業を成し遂げた君主が、信義などほとんど考えにも入れないで、人間たちの頭脳を狡猾に欺くすべをするものたちであったことである。そして結局、彼らが誠意を旨とした者たちに立ち優ったのであった。

　あなた方は、したがって、戦うには二種類あることを知らねばならない。一つは法に拠り、いま一つは力に拠るものである。第一は人間に固有のものであり、第二は野獣のものである。
だが、第一のものでは非常にしばしば足りないがために、第二のものにも訴えねばならない。そこで君主たる者には、野獣と人間とを巧みに使いわけることが、必要になる。」

**それでも動く名無し** · 2024/12/18(水) 23:56:42.21

「したがって、君主には獣を上手に使いこなす必要がある以上、なかでも、狐と獅子を範とすべきである」「人間は邪悪な存在であり、あなたに信義など守るはずもないゆえ、
あなたのほうだってまた彼らにそれを守る必要はないのだから。ましてや君主たる者には、不履行を潤色するための合法的な理由を生み出すことには事欠かなかったのだから。」

「だが、必要なのは、この狐の性質、これを巧みに潤色できることであり、偉大な偽装者にして隠蔽者たる方法を会得することである。また人間というものは非常に愚鈍であり、目先の必要性にすぐ従ってしまうから、
欺こうとする者は、いつでも欺かれる者を見出すであろう。」

**それでも動く名無し** · 2024/12/18(水) 23:57:17.52

「したがって、君主たる者に必要なのは、先に列挙した資質（気前の良さ、慈悲深さ、信義、猛々しく豪胆、丁寧等）のすべてを現実に備えていることではなくて、それらを身につけているかのように見せかけることだ。
いや、私としては敢えて言っておこう。すなわち、それらを身に着けてつねに実践するのは有害だが、身に着けているようなふりをするのは有益である、と、
たとえば見るからに慈悲深く、信義を守り、人間的で、誠実で、信心ぶかく、しかも実際にそうであることは、有益である、だが、そうでないことが必要になったときには、あなたはその逆になる方法を心得ていて、
なおかつそれが実行できるような心構えを、あらかじめ整えておかなければならない。

**それでも動く名無し** · 2024/12/18(水) 23:58:03.29

そして誰しも次のことは理解しておく必要がある、すなわち、君主たる者は、わけても新しい君主は、政体を保持するために、
時に応じて信義に背き、慈悲心に背き、宗教に背いて行動することが必要なので、人間を善良な存在と呼ぶための事項を何もかも守るわけにはいかない。」

**それでも動く名無し** · 2024/12/18(水) 23:58:36.57

「そしてすべての人間の行動は、ましてや訴えられても裁かれる所がない君主の場合には、結末だけが注目される。君主たる者は、したがって、ひたすら勝って政権を保持するがよい、手段はみなつねに栄誉のものとして正当化され、誰にでも称賛されるであろう。
なぜならば、大衆はいつでも外見と事の成行きに心を奪われるのだから。そしてこの世に存在するのは大衆ばかりだから、大多数の者たちが拠り所をもつかぎり少数の者たちが入り込む余地はない。」

**それでも動く名無し** · 2024/12/18(水) 23:59:08.78

ワイは孫氏の兵法の方が本質を突いてると思うけどな

**それでも動く名無し** · 2024/12/18(水) 23:59:18.41

18章「どのようにして君主は信義を守るべきか」より引用

**それでも動く名無し** · 2024/12/19(木) 00:05:34.03

上に立つことはないけどな

**それでも動く名無し** · 2024/12/19(木) 00:07:20.38

走為上😤