麻生グループ(福岡県)が提出した大量保有株の「変更報告書」が、市場関係者の間で話題になった。

「同社はこれまで東京の『廣済堂』という企業の株を約20%保有していたが、それを大量に売却し、保有比率を約12%まで低下させたのです」(株式評論家の藤本誠之氏)

この売却で、新たに筆頭株主に浮上したのが、約17%を保有する「グローバルワーカー派遣」という企業だ。

聞き慣れない名前だが、同社は家電量販店・ラオックスの買収などで知られる中国人実業家・羅怡文氏に連なる企業だ。さらに、2位の約10%を保有する「R&Lホールディングス」も、羅氏が代表取締役を務めている。

2社合わせて、廣済堂の株の25%以上を握っているのだ。2021.09.20