花の都パリで100年ぶりに実施されている五輪。連日のようにありとあらゆる話題がニュースとなっているのだが、大会の主役であるアスリートたちからは、大会運営に対する不満の声が噴出している。

 とりわけ問題視されているのは、多くのアスリートたちが活動拠点としている選手村の食事事情だ。すでに各国の入村が相次いでいる中で、メインレストランとなっている食堂の状況は「控えめに言っても食事のレベルは最悪だ」(ホッケー男子ドイツ代表のクリストファー・リュール談)と断じられる状況にある。

 質も含めて「最悪」と言われる状況は一世一代の大勝負に挑むアスリートたちにとっては酷と言えよう。ただ、こうした問題に対する懸念は大会前から関係者も口にしていた。米スポーツ専門局『FOX Sports』は、選手村の総料理長チャールズ・ギロイ氏が開幕前に発したコメントを伝えている。