出席者の限定については「テレビ局記者の出席については、主催の東京放送記者会のほうでOKを出されたと思います。こちらにはその権限がありませんから。記者クラブさんが決めたものを、私どもが『それはダメだ』と言うわけにはいかないので」と、放送記者会側の判断であることをうかがわせる回答だった。

 ところが、17日の会見の質疑応答では、記者クラブ側から最後に次のような意見が出たのだ。

「今回は昨日(16日)、記者会見の開催を定例会見の前倒しという形でやらせてほしいということで(フジテレビから)依頼がきまして、(当初から)こちらとしては今週の火曜日(1月14日)に、みなさん方にオープンな形で開催してほしいということで、お願いしていました。

 しかし、定例記者会見という(クローズな)形でやりたいということで、やや押し切られたという感じがちょっとあります。(14日に記者会見の開催を)こちらから申し入れている以上、開催を優先したというのがあります。

 この(記者クラブのみでの)開催が、非常に残念だというふうに感じています。定例記者会見も含めて、さまざまなほかのメディア、週刊誌、ネットメディアも含めて何らかの形で参加できるように、方法を我々自身も検討したいと思います」

 つまり、フジテレビが“オープンな記者会見”の要求を拒否したことを、記者クラブから暴露されてしまった形だ。

 今回のフジテレビの記者会見のやり方には、あるテレビ局のベテラン記者は「姑息ですね。とても報道機関とは思えない」と怒りをあらわにする。