人口最少の鳥取県、戦後初の53万人割れ 1年間で6000人超減る

 鳥取県は20日、1月1日時点の県の推計人口が52万9943人だったと発表した。県人口が53万人台を割り込んだのは戦後初。47都道府県で人口が最も少ない鳥取が、人口減少過程の節目をまた一つ迎えた。

 県の推計人口が戦後最多だったのは1988年10月1日時点の61万6371人で、この時から約8万6千人減った。36年余りで倉吉市(4万3788人)二つ分の人口が減った計算だ。推計人口が55万人台になってから割り込むまで要したのが26カ月、54万人台から割り込むまでが22カ月、53万人台から今回までは21カ月と減るスピードが速まっている。

 平井伸治知事は取材に、「大切なのはいつか、早めに歯止めをかけないといけないということ。県としても新年度予算の中で人口減少問題を重点的に取り上げ、政策の転換を図りたい」と語った。
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