アメリカのトランプ大統領は、大統領就任に合わせて訪れた大聖堂の司教から、性的マイノリティーや移民の人たちが恐怖を感じているとして「慈悲の心を持つように」と諭されました。これに対して、自身のSNSで強く反発し、国民への謝罪を求めました。

アメリカのトランプ大統領は21日、大統領就任に合わせた公式行事として首都ワシントンにある大聖堂を訪れた際、司教から「性的マイノリティーの人たちの中には命の危険におびえている人たちもいる。移民の大多数は犯罪者ではない。いま、おびえている人々に慈悲の心を持って下さい」と諭されました。

トランプ大統領は、大聖堂を訪れる前日、政府が認める性別は男性と女性の2つの性のみだとする大統領令に署名したほか、不法移民対策のためとして南部国境の非常事態を宣言していて、司教の発言の背景には、こうした政策やこれまでの過激な発言があったとみられます。