雨風を具して参れ
風を巻き重ねて来たれ
昔日に縹々とすすき野に啼く
彼の時を想えい汝よ
時は流れ逝きて留まること能はずとも尚

侍髪長くして長柄は隠形の型
汝を幾重にも責め刻む
曰く、これより汝が棲まふのは小さき箱
以て現に出ること能はず