近くに住み、事件の第一発見者となった高波さんの母親は食肉卸会社を経営。親族も年商200億円超の総合食品卸会社の社長を務めるなど、周辺では知られた一族だったという。

高波さんは介護施設で働いていたが、体調不良で休職していた。後藤容疑者は在宅で動画編集の勉強をしながら、子育てにも積極的に関与していたとみられる。近隣住民は「子煩悩なパパだった」「仲の良い家族だった」と口をそろえる。

捜査関係者によると、夫婦関係の悪化が表面化したのは今年に入ってからだった。家事や育児を巡る価値観の相違から高波さんが離婚を切り出し、5月には離婚届を提出した。子ども3人の親権は高波さんが持つことになり、後藤容疑者は引っ越すようせかされていたという。