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足柄山に金太郎という男の子が住んでいました。
金太郎はたいそう力持ちで、クマと相撲をとったり、シカやサルと野山を駆け回って遊んでいました。

ある日、金太郎が動物たちと散歩をしていると、川に行きあたりました。川には橋が架かっておらず、向こう岸には渡れそうもありません。動物たちが困っていると、金太郎は川辺に立っていた大木を引っこ抜き、川に渡して橋にしました