静岡県熱海市の69歳の自称投資家の男がAの母親の顔写真をブログに掲載し「育児疲れからAちゃんを自宅で殺し悪天候を利用し行方不明を企て、募金詐欺をした殺人事件」などと書き込み、名誉棄損の疑いで逮捕され、2020年11月4日に起訴された。2021年2月25日の初公判で男は「名誉毀損なんてこれっぽっちも思ってない」「書いて何が悪いんだ」と起訴内容を否認した。2021年11月25日、千葉地裁で求刑公判が行われ、検察側は「悪質で被害結果は重大」として懲役1年6月を求刑した。論告で検察側は「(Aの母親を)中傷し、ブログ閲覧者の興味を引こうとした」と指摘。Aが行方不明になったことで精神的打撃を受けたAの母親に対し、「さらに精神的打撃を与えた」と述べた。弁護側は「被告人によってなされたという証明が不十分」として無罪を主張。被告人が行っていた場合でも「社会的評価を直接的に低下させるものではない」などと執行猶予付きの判決を求めた[25]。

同年12月17日、千葉地裁は「ブログに掲載した『募金詐欺』などとする文章は確たる証拠もなく臆測に基づいたもので、正当化される余地はない」「不特定多数が閲覧できるインターネット上に相当期間、掲載した行為は社会的評価を低下させる危険性が高く、悪質だ」として懲役1年6か月、執行猶予4年の判決を言い渡した。

被告人(70)からAの母親に対しての謝罪はなく、被告人は「判決に納得いかないよ俺」「冗談じゃないよ」と声を荒らげながら法廷を後にした。