【ワシントン時事】1945年8月6日に広島に原爆を投下した米軍のB29爆撃機「エノラ・ゲイ」の写真が、米国防総省のウェブサイトなどから削除される可能性が出てきた。
トランプ政権が多様性に関するコンテンツの削除を進める中、「ゲイ」が同性愛を指すと混同した可能性が高いという。

米メディアが6日報じた。
それによると、国防総省や米軍が削除対象に指定した2万6000枚以上の写真の中に、エノラ・ゲイの写真が含まれていた。
「ゲイ」という名字を持つ軍人の写真も対象となっていた。
実際に削除が決まったかどうかは不明だとしている。

トランプ大統領は、バイデン前大統領が進めた少数派に配慮する「多様性、公平性、包括性(DEI)」の取り組みが軍を弱体化させたと批判してきた。
これを受け、国防総省は2月26日、ヘグセス国防長官からの指示を踏まえ、DEIに関する記事や写真をウェブサイトなどから削除するよう命じていた。

https://www.jiji.com/sp/article?k=2025030700836&g=int