戦後の深刻な食糧難の中、14歳の野坂少年は生きるために、自分の分を確保することを優先していました。その結果、1歳半の妹への食事は極めて不十分なものとなりました。
特に印象的なのは、雑炊を作った際のエピソードです。野坂氏は自分用に鍋底の米粒を取り、妹には栄養価の低い上澄み液だけを与えていたと告白しています。当時の配給で支給された粉ミルクも、空腹に耐えられず自分で飲んでしまったといいます。


今だとこっちのリアル清太さんの方が共感されそう