「かつて宮崎駿が脚本・絵コンテを手がけた『耳をすませば』の時、作画を担当した近藤喜文のパンチラ描写に関して激怒したと言われています。
映画ではヒロインの雫がしゃがみ込むというシーンがあったのですが、近藤氏はパンツが見えないように少女が手でスカートを押さえるという演出を行いました。
しかしそのヒロインの演技が宮崎監督には耐えられなかったのです。なぜなら彼はパンツが見たかったというよりも、
少女が下着を隠すというアクションを行うことで、自意識の芽生えたキャラクター像がその瞬間に出来上がってしまうと考えた。
つまりそれが彼の意図したヒロインの性格と異なるため、パンツが見えないことがどうしても許せなかったのでしょう」(アニメライター)

この認識の違いにより、宮崎監督は「もう2度と一緒にやらない!」と言い放ったという。
彼にとって、考えて行動する少女よりも、下着が見えようとも行動してから考える少女こそが、理想のキャラクターだったのかもしれない。