えー、いま、私は、地獄にいるという、そうした前提でお答えをさせていただきたいと思います。

まず、地獄の居心地についてでありますが、これは率直に申し上げまして、「極めて過酷である」と、申し上げざるを得ないわけであります。いわば、四季の移ろいといった情緒は一切存在せず、常に灼熱の業火が吹き荒れておりまして、空気は重く、時折、焦げた硫黄の香りが鼻腔を強く刺激する、そうした環境でございます。

また、地獄におきましては、すべての住人が、互いに疑念と敵意を抱きながら、常に自己の責任を他者に転嫁する、いわば「信頼なき社会」が実現されております。食事につきましても、これは誠に遺憾ながら、目の前にご馳走が並んでいるにもかかわらず、決して口に運ぶことができない、そうした仕組みが恒常的に設けられているわけであります。

さらに、地獄では、かつて世に悪名を馳せた者たちと、日々、反省のない議論を繰り広げているところでありまして、生産性という概念は一切存在しない、そうした場面が多く見受けられる次第でございます。

このように、地獄の居心地は、まさに「最低」でありまして、国民の皆様には、くれぐれもこのような場所に赴くことのないよう、日頃の行いについて、謙虚に見直していただくことを、心よりお願い申し上げる次第でございます。