>>244
atheistくん、おはようございます。本日の聖句は使徒第25章です。

◆弁護人テルトロ
弁護人と訳されている語は ρητωρレート―ルですが、「語り手」が原義です。
エルサレムから大司祭が外国にやって来て直に総督に訴えでているのですから
形式としては大司祭が総督に訴えるのですが、大司祭は共通語のコイネーを
知ってはいたでしょうが流暢としいうわけにはいかないので「通訳」としての
「語り手」を雇用したということですね。弁護人というの近代からの誤訳ですね

■訴状の論点 フランシスコ会訳註によると
1.世界中でユダヤ人の間に紛争を引き起こしている
2.異端ナザレ派の首謀者
3.エルサレム神殿を穢そうとした

1は、地中海世界の各都市のユダヤ教シナゴーグに入って、キリスト教だと
 無割礼で永遠の命だよと勧誘していたのですからトラブルになるのは必然ですし
 ユダヤ人が怒るのは当然です。
 が、パウろはこれを認めません。逆にパリサイ派たる者は復活を信じているのであ
 るから、キリスト教に希望を持って当然だと開き直ってます
2.は仰せの通りナザレ派を自認し復活の希望を語ります
3.は、エルサレム神殿を荒らしていたのではなく、慣例に従って「きよめ儀式」を
していた。他の四人の分まで出してやったと正当な反論をします