>>288
atheistくん、おはようございます。明日の聖句は使徒第26章です。

ベタニア塗油を、共観福音書及びヨハネ福音書の四福音書が伝承しています。
マルコがまず伝承し、ルカは自分の神学から罪の女を導入し「罪人の赦し」という
ドグマ化を図ってますが、マルコでは神に香油を注いだことになっていますが、
ルカとヨハネは足に香油を髪で塗ったことになっています。マルコ伝承以外の伝承が
あり、ルカとヨハネはそちらを採用したと思われます。
つまり、マルコが核にはなっていますが、他の伝承もあった。
マタイとルカが更にドグマを付け加えたように、ヨハネもマルコをコアとしながら
他の伝承や独自資料やドグマを増し加えているわけです。
で、ベタニアに詳しいヨハネは、香油をイエースースの髪に注いだのではなくて
マリアが自分の頭でイエースースの足に塗ったと正確に伝えているわけです。
一方ですべてヨハネが正しいわけではなくて、ラザロの復活は、ヨハネのドグマな
わけです。これを史実と我々が信ずる理由があるでしょうか。
そもそもヨハネでは「神の栄光」のためにラザロは病気になっていたと記されています
イエースースの奇跡劇によって癒されるためです。
しかもイエースースは霊的な治癒能力がありながらラザロの病気を聴いても出発せず
死ぬまで待ってから向かうのですからいやはや。

ともかくクリストスの語源である「油塗られた者」がベタニアのマリアによって
実現したようです。