>>317
atheistくん、おはようございます。本日の聖句は使徒第27章です。

さて26節。新共同訳略解によると、
第一に前段の24節と25節のやりとりは、クセノフォン『ソクラテースの弁明』の
「頭がおかしい(マニア―)」と「理に適った事(ソーフロシュネー)」という対義語が
模倣されています。
フェストゥス「パウロ、お前は頭がおかしい(マニア―)」
パウロ「理に適ったことです(ソーフロシュネー)」

ヘンヒェン曰く「どこか片隅で起こったことではない」は「事実上、使徒言行録のはじめ
からルカが記してきたこと」
コンツェルマン曰く「ルカの全プログラム」
つまり「救いの中心的出来事」であるという意味と略解は注釈しています。

パウロの論法は
1.アグリッパ王は敬虔なユダヤ人である(大司祭の任命権あり)
2.敬虔なユダヤ人だから預言者を信じているはずだ
3.なら22節を信じているのだから、メシアの死と復活も預言されているのだから
 信ずるに違いない
4.ゆえにキリスト教信仰も信ずるはずだ
ということだそうです