>>2
パウロ自身は、柔軟というかいきあったりばったりです。
本筋では異邦人に割礼をする必要はないという立場ですが、
交渉を有利に進める場合は便宜的にテモテに割礼を施します。
ただここでは誤解があります。
パウロの立場は「異邦人=無割礼 ユダヤ人=割礼」という立場ですが
反パウロの者らがエルサレム教会に
「パウロが外国に住むユダヤ人に割礼するなと指導している」という告げ口を
していた。それでエルサレム教会は「きよめ式」を行いなさい。それで律法に
忠実であると証ししなさいと勧めます。
というのは異邦人の間にいたユダヤ人は汚れているので「きよめ式」をしないと
いけなかったからです。
しかしこれはユダヤ人たちから律法破壊者として敵視されたパウロを目立つ神殿に
登場させる危険な行為です。裏でエルサレム教会がユダヤ右派にパウロを売った
可能性すらあるほどのヤバいことです。結局発見されて逮捕されるわけです。

24節で「頭を剃る」は、民数記6;4のナジル人の誓願ですね
6:5また、ナジルびとたる誓願を立てている間は、
すべて、かみそりを頭に当ててはならない。
身を主に聖別した日数の満ちるまで、
彼は聖なるものであるから、髪の毛をのばしておかなければならない。