>>525
詩篇の実際の作者につていは不明な場合が多いんですね
作者名が明記されていないから当たり前といえば当たり前ですが

たしかにダビデは羊飼い時代からハープを弾いていますから
もしかしたらハープ自体はそれほど高級な楽器じゃなかったのかもしれませんね

一神教の讃歌集である詩篇と万葉集を同一平面で語るべきじゃないとは思いますが
詩篇はどうしても作者たちの階層や詩の内容の類似性から
なかなか興味をもちにくい書ではあると思います

さて72章ですが、ここでは最終節ではっきりとダビデの祈りと書いてありますね
ただ実際には王を「彼」と三人称で呼んでいるので、この祈りはダビデ自身の祈りというより
その家臣なり崇拝者なりの祈りであるように思いました

この章で気になったところは王(メシア)に対して何度も貧しい者の救済・弁護の祈りが語られているところです
このあたりは新約のメシアであるイエスにも通じているように感じました
もちろん周辺の諸王が贈り物を携えてくるだの黄金が捧げられるだの
広大な地域を治めるだの、政治的な王としての威厳も同時に語られていますが
それだけに貧しい者への着眼は一層目立つように思いました