>>830
遊女と言っているのは、要は妻以外の女ということなんですね
父が息子に対して助言するうえで、最も道を踏み外しやすいがゆえに注意すべきだと考えたのが
婚姻外の女性との性的接触ということなのでしょうね

さて7章はこれまでの続きで遊女に対する警告ですが、より具体的になってますね
ここで気になったのは19節で「夫は家にいない」と言っているところです
ということは職業的な遊女ではなく、まさに自分の色欲から不倫を楽しむ女ということで
こういった女には気をつけよ、ということなのでしょう

8章はこれまでとはだいぶ趣きを異にする語り方になってますね
この章で「わたし」と一人称で語っている存在は
12節で知恵そのもの、22節で創造の初め、と自分のことを説明しています

これは明らかに神に近い存在で、ユダヤ教の文脈でいったこれは何なのか気になります
キリスト教では当然のようにキリストとされるんでしょうが、この時点でのユダヤ教では
このような人格的存在はいませんから、おそらくは知恵そのものを擬人的に表現して
語っているのではないかと思いました