>>933
食糧増産に関しては、文字通りではなく比喩的な解釈もあるんですね
先生の聖餐という視点からの解釈は面白いですね
こういう解釈は初めて聞きました
たしかに現代人としての我々は、この奇跡が事実であったかどうかということよりも
この奇跡が指し示している「排除なき分かち合い」という部分に着目したほうが良いのかもしれません

>>934
手洗いに関しては、先生は衛生上の観点から、イエスの議論には疑問あり、という立場ですね

ツロの女に関しては、むしろイエスのほうがツロの女によって教えを進化させた、という解釈なんですね
この話が後の創作かどうかはわたしは分かりません
「主よ」という呼びかけだけで創作と断定するのは難しいような気がします
単純にその「主よ」という部分だけ後代に挿入(変更)されただけかもしれませんし
私はイエスがユダヤ12支族を暗示する12使徒を取っていること、
ユダヤ人(神の民)に対する悔い改めを主軸に宣教していること、律法の新たな解釈を中心に
教えを説いていること、などから、イエスの宣教姿勢とこのエピソードには整合性があるように
感じています

さて8章ですが、ここもまた重要な箇所をいろいろ含んだ章ですね
というかマルコは簡潔な分だけあって、非常に密度の濃い福音書になっているように思います
まずこの章で気になったのは12節です
ここでイエスは「しるしは今の時代には決して与えられない」と言っていますが
例えばヨハネ福音書などはイエスが今の時代に対して何度も何度もしるしを与えている様が
描かれています
このイエスのセリフの真意はどういうことなのでしょうか?

それから14節から始まるイエスと弟子たちのやりとりで、イエスは弟子たちにパンくずのかごの数を
答えさせ、「まだ悟らないのか」と問いかけています
このパンくずのかごの数はどんな意味を持っているのでしょうか?