>>971
ということは未だにある程度確証のもてる人物推定はない、ってことですね

さて15章はピラトによる尋問、イエスの磔刑、そして死という福音書のハイライトですね

まずピラトの尋問時にイエスは5節のようにほとんど沈黙を守っていますが
これはどういう理由からだと先生は思われますか?
イエスは十字架にかかることを自らの運命として受け入れていたので
弁明すべきことがなかった、あるいは運命を自覚していないと解釈した場合は
何を語っても状況が好転することはないと判断し黙秘を貫いた、といったところでしょうか

これは以前もマタイのときだったかに聞いたことだと思いますが
イエスの両脇に十字架に付けられた罪人ふたりに関して
マルコではふたりは群衆と一緒になってイエスを罵ったことになっています
ルカの描写とは対照的ですが、おそらくマルコの描写のほうが史実に近いのではないかと
わたしは考えています
このふたりについては先生はどのように考えてますか?

それから41節でさらりと語られていますが、イエスに付き従った人たちの中には
女性も多かったことが記されています
古代社会において女性が宗教的信条に従って指導者とともに場所を移動することは
非常に稀有なことであったように思います