>>124
エルサレム教会への献金ということですね
ただ1節の「~については、いまさら、あなたがたに書き送る必要はない。」という文言を見ると
前章の献金とは別物か、同じものだとしたら別の教会宛ての手紙が挿入されたように見えます
同じ献金で、同じ相手宛ての手紙だとすれば、前章でエルサレム教会への献金について語っている
わけですから、ここで「聖徒たちに対する援助(=エルサレム教会への献金)については、
いまさら、あなたがたに書き送る必要はない」という文言は成立しそうにないからです

ですから略解の「8章はコリントスへ宛てられた手紙、9章はコリントス周辺のアカイア州に宛てられた手紙」
あるいは「少し時間をおいて書かれたもの」というのは説得力があるような気がします

いずれにしても8章も9章も自発的にとは言いながら、相手の信仰を盾に献金を強要するような書き方に
なっていると強く感じます

さて10章ですが、ここでは間接的にパウロに対する周囲の評価がパウロの口を通じて語られているので
ちょっと興味深い箇所ですね

簡単に言ってしまうと、リングの外では虎のように振る舞うが、いったんリングに上がると
借りてきた猫のようになる、といったところでしょうか

こういった評価に対して、パウロは「いやいや甘く見るなよ、リングに上っても俺は虎だから」と
言い返しているように見えます

とはいえ、ここもまた具体的なことが書かれていないので、何が問題になっているのか分かりません
たとえば5節の「障害物」や「処罰」が具体的に何を想定しているのかがさっぱり分かりません

最後の18節の「主に推薦される人」というのは暗にパウロ自身のことを言っているように読めました