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ということは、先生の考えではパウロとヤコブの間には最後まで確執があった、ということですね

さて9章ですが、冒頭3節まではこれまでの流れの通り、諸行無常が語られ
正しい人にも正しくない人にも、みな同様の結果(悪、死)が臨むと言います
ところが4節で、それでも生きている者には望みがあると語ります
少なくとも生きているものは死ぬべきことを知っているのに、死者は何事も知らず
何の報いも受けないからです(5節)

ここからこれまでも何度か語られたように、生きている間に神が賜ったものを楽しめという筆者の
「結論」が語られます(7節、9節)

13節以降は筆者が見たという知恵のある人の例が語られますが
ここはやや唐突な感じがします

10章はまた箴言的な趣きがありますが、知者と愚者を対比的に記述していています
ちょっと気になったのは2節の右と左です
一般的に右は肯定的に、左は否定的に捉える言語はけっこうあるようで
英語もそのひとつです(例えばadroitは器用なという意味ですが元は右という意味、
sinisterは不吉な等の意味ですが、元々左という意味、など)
ヘブライ語もそうなんでしょうか?

あと16-17節の意味がいまいち分かりません
朝からごちそうを食べるような子どものような節操のない君主を持つ国はわざわいで
力を得るために適切なときにごちそうを食べるような自主の子(自律的な人?)のような君主を持つ
国はさいわい、みたいな感じでしょうか?