「ウエスタン、ソフトバンク0-2阪神」(29日、タマホームスタジアム筑後)

 13日に新型コロナウイルス陽性判定を受け、2軍調整中の阪神・藤浪晋太郎投手(28)が実戦に復帰し、2回1安打無失点。直球は最速157キロをマークした。「久しぶりのゲームだったのでちょっと力みとかは出ましたけど、悪くなかった」と涼しい表情。5三振を記録する圧巻の投球で復調をアピールした。

 3週間ぶりに味わう緊張感が心地よかった。七回から2番手としてマウンドに上がり、4球目にこの日最速をマーク。リチャードがたじろいでも容赦はなく、最後はカットボールで見逃し三振に斬った。続く増田も空振り三振で2者連続。周東に中前打を浴びたが、セットポジションになっても球威は変わらず、緒方から直球4つで空振り三振を奪った。

 疲れも「全然」と語ったように、2イニング目も2三振を奪って簡単に三者凡退。フォーク、カーブなども織り交ぜ、「いろいろ(変化球を)使えたと思いますし、安定もしていた」とうなずいた。

 「8割、9割くらい」の力感で見せたうなる剛球。平田2軍監督も「言うことないでしょ」と称賛した。

 次戦は5月5日のウエスタン・広島戦(由宇)で先発する予定だ。イニングも伸びるが、「特に変わることはない」とキッパリ。1日も早く1軍に戻り、チームの力となる。
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