韓国の子供が日本のアニメを「韓国産」と思って見ている背景
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『冬のソナタ』(2003年)をきっかけとした韓流旋風は記憶に新しい。
その後、映画、音楽と世界を席巻し、いまでは「文化大国」を自負する韓国だが、
一方で“密かに”日本に頼り続けてきたジャンルも存在する。それがテレビアニメだ。

長らく日本産コンテンツの輸入を禁止してきた韓国だが、
テレビアニメは早い時期から開放され、1960年代には『黄金バット』、
1970年代には『鉄腕アトム』『マジンガーZ』などに韓国の子供たちが夢中になった。
『稲妻アトム』や『テコンV』をご存じの方もいることだろう。
『韓国「反日フェイク」の病理学』(小学館新書)の著者で
ノンフィクションライターの崔硯栄氏が語る。

「私もアトムやマジンガーZに熱中した世代ですが、
韓国で放映されたアニメから、“日本”の存在は完全に消されていました。
登場人物の名前が韓国名に置き換えられていただけでなく、スタッフのクレジットにも、
日本人の名前は出てきません。主題歌の作曲家も韓国人名義になっていた」

その後も『クレヨンしんちゃん』『スラムダンク』
『ポケットモンスター』など、日本のアニメは韓国で大ヒットしたが、
例えば『クレヨンしんちゃん』の主人公「野原しんのすけ」は「シン・チャング」に、
『ドラえもん』の「のび太」は「ノ・ジング」と“改名”されていた。

「韓国で放映されてきたテレビアニメの大半は日本の作品です。
しかし、日本産の痕跡がないので、“国産アニメ”だと思って見ている子供も多い。
大人になってから日本のアニメだったと知り、騙されていたことに気づくのです」(崔氏)