山上容疑者が安倍元首相に近づいた際、後方担当の警察官は道路を通り過ぎる自転車などを注視しており、発砲音がするまで、銃を構える山上容疑者に気づかなかったという。

 警備にはSPのほか、奈良県警の数十人の警察官が当たっていたが、大半は聴衆の多い前方を警戒していた。演説をする安倍元首相の後方では車や自転車が常に行き来しており、演説する場所がそもそも悪かったとの声も警察内部で上がっている。