日本野球機構(NPB)と日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の「第60回 新型コロナウイルス対策連絡会議」が1日、オンラインで行われた。

 プロ野球では巨人が7月19日から23日までの計5日間に監督、コーチ、選手、スタッフ計76人が陽性判定を受け、その後も含めて計81人が陽性判定を受けた。故障者をのぞくと出場可能な野手が10人のみ、内野手3人だけとチーム編成が困難な状況で、7月22日からの中日3連戦(バンテリンドーム)は延期となった。

 後半戦最初のカード、7月29日からのDeNA3連戦(横浜)も延期。巨人は隔離期間が明けた内野手の体調をギリギリまで見極めて試合の開催ができないか検討したが、隔離期間中に全力疾走や全力投球をする機会が全くなく、自室での器具を使ったトレーニングや素振り程度しか体を動かすことができていなかったため、上半身および下半身の筋力が公式戦に出場できる水準に戻るにはまだ数日かかり、大きな故障につながりかねないと判断した。

 NPBの斉藤コミッショナーはこの日、巨人の状況を踏まえた上で「選手の復帰の条件ですよね。スポーツ選手なのでただコロナが治った、時間的に治ったといってもすぐ復帰できませんので、普通は1週間あるいはそれ以上の復帰期間が必要だということで、体に異常のない選手は前準備ができないかということも関係者と詰めさせて頂きたいと思っています」と隔離期間中の調整について緩和策を検討する考えを示した。