米大リーグ、パイレーツからフリーエージェント(FA)になった筒香嘉智内野手(30)が8日(日本時間9日)、本紙の単独取材に応じ、現在の心境を明かした。

「練習をしっかりして(オファーを)待つしかない、という状況です。米国のチームで探しています」

5日にパ軍から自由契約が発表された。今季中はメジャー傘下のマイナー契約を模索し、現在はオファーに備えて、ピッツバーグ郊外で自主トレを続けている。

米3年目の今季は50試合の出場で打率・171、2本塁打、19打点。今季中の日本球界復帰はプロ野球(NPB)の補強期限(7月31日)を過ぎているために不可能。米国内でのプレーを最優先に考えている。

現状は、練習の合間に代理人を務めるワッサーマンのジョエル・ウルフ氏(52)と連絡を取り合い、今後について相談をしているという。昨季はレイズ、ドジャースを退団した際に米球界でのプレー続行を強く希望。8月中旬にパ軍へ移籍すると〝V字回復〟を果たした。43試合で打率・268、8本塁打、25打点をマークするなどメジャーへの適応力を示していた。

「室内ケージでの練習、屋外での練習など、環境で困ることはない。僕はもう、待つ、というだけです」と落ち着いた口調で語った筒香。不完全燃焼のままでは終われない-。もう一度、メジャーで勝負するチャンスがあると信じている。