三島署は、三島市内で橋から飛び降り自殺をしようとした県外の二十代男性を説得、命を救ったとして、高校生の川畑さんと川田さん感謝状を贈った。二人は「見たこともない場面にパニックになった。ただ必死だった。男性が助かってよかった」と笑顔を見せた。

二人で帰宅中に川田さんが、橋の欄干を乗り越え、今にも下の川に飛び込もうとしている男性を見つけた。「自殺だ」と思った二人は約五十メートルを全速力で駆け、川畑さんが男性の腕をつかんだ。

「死にたい。いいことがない」と男性はもがいた。

川畑さんは思わず「つらいことから逃げちゃ駄目だ」と叫んだという。「自分もつらいと感じることはある。でも、死んだら終わりだと思った」と振り返る。
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男性は「分かった。戻る」と話したが、川畑さんが力を弱めると再び飛び込もうとしたという。二人は必死に男性を押さえ、説得を繰り返した。