あぜんとした。監督がスピーチを始める前からブーイングが聞こえる。ロッテファンが集う右翼席からのブーイングだったのは明白で、一部で誰かが大きく動いているアクションも視界に入った。
 特定の事象に何を感じるかは個人の自由で、とりわけ2年連続2位を経ての5位ならば、懸命に応援するファンには不満も相当にあるだろう。井口監督も報道対応で「結果が出なかったことは本当に申し訳ない気持ちでいますし、ファンの人も歯がゆい気持ちではいたと思います」と否定的な思いも受け入れていた。
 しかし。矢面に立とうとしていた人物の言葉を、ブーイングで阻害していいのか。話す中身を聞く必要もないほど、この5年間の歩みは完全悪なのか。